Architecture Componentで追加されたRoomを実際に使ってみた。
なんかややこしそうと思って敬遠していたのだけど、やってみると意外とそうでもないなという感じで「あれ、これだけ?」っていう感じで実装できた。実装できたと言っても、適当なサンプルだから簡単だっただけなんだけども。
https://github.com/gen0083/SampleArchitectureComponent
RoomではDatabaseとDaoとEntityの3種類を用意してやると、AnnotationProcessorによるコード生成が行われてSQLiteを簡単に利用できるというライブラリ。
LiveDataを返すようにDAOで定義することができ、この場合Databaseが更新されるとその変更がLiveDataを通じて受け取れる。いわゆるいいねボタン問題を解決する一つの解決策と言える。
LiveDataを返すようにDAOで定義を行うと、その処理はバックグラウンドで実行されるようなコードが生成される。逆にそれ以外の処理は自分で実行スレッドを考慮しないといけない。デフォルトだとRoomで生成されたコードをメインスレッドで実行すると例外が吐かれる。
LiveDataを返すようにする場合は注意しなければいけないことがある。
https://github.com/gen0083/SampleArchitectureComponent/blob/master/app/src/androidTest/java/jp/gcreate/sample/samplearchitecturecomponent/data/repository/TestRepositoryByRoomTest.kt#L66
このコードのようにsut.watch().valueとLiveDataのvalueを取得しても、その時点ではvalueはnullである。該当のテーブルのデータ全件取得と変更通知を兼ねてLiveDataを使おうとすると想定通りに動かない。実際にデータが取れるまでは時間がかかる。
LiveData<List<TestData>>としておけば、変更通知も受け取れる、データ全件取得もできる、便利じゃんと思ったけど、そうそううまくはいかなかった。といっても、RecyclerViewに表示する目的であれば、LiveDataを使うとすごい楽ちんであった。同じくSupport LibraryのListAdapterと組み合わせるとすごい楽。
ちなみにこのLiveDataを返すメソッドのユニットテストを行う場合、android.arch.core:core-testing:$architecture_version"を追加して、@get:Rule var executorRule = InstantTaskExecutorRule()とJunitTestRuleを適用してやるとうまいことテストができる。このルールを適用しないとバックグラウンドでの処理を待たずにテストメソッドが終了してしまい、LiveDataからデータを受け取ることなくテストが終了してしまう。