自分のこれまでの軌跡と、お世話になったMisocaさんへのお礼
正直この話は書くかどうか迷った。私個人はお礼の気持、感謝の気持ちでいっぱいだけど、相手のあることなのでどうしようかと思ってずっと塩漬けにしていた。
でもまあ、世の中には退職エントリとか就職エントリとかあるし、ちょうど今私は変な自制心とかが働いていない状態なので、Misocaさんにお世話になった話を書こうと思う。
Misocaさんといえば、フリーランス御用達の請求書管理システムを作っている会社さんだ。
Misocaさんの方でご迷惑でしたら即座に消しますので、ご連絡いただきたい。特に機密情報に触れるようなことは書いてないつもりなので、大丈夫だとは思うのだけど、確認も取らずに書いてるのでまずかったら申し訳ない。
ちなみに時期的にはだいぶだってる話なので、今のMisocaさんの状況がどうかは存じあげないので自分で調べ欲しい。
経緯はTiwtterを見ていたら「Misocaでエンジニアを募集してる」というツイートがタイムラインに流れてきたことだった。そのときは「ふぅん」とスルーしていた。
そのあと、ダメ元でもとりあえず応募するだけしようという気になったので、Misocaさんの採用情報ページから応募した。私には大した職務履歴がないので、細かいことはWantedlyに書いてあるんでそっち見てくださいとか、クソ失礼なことを書いて送った。このあたり単に勢いで送ったことをよく物語っていると思う。
そのあたりは実際事実なので、履歴書書けと言われても専門学校卒のあたりで書くこと終わる。まあまともな職歴自体存在しないのである。エージェントに登録しようにも、職務経歴書を用意してくださいねとか言われるが、そんなものなどどう書けというのだろう。
それでも、そんなどこの馬の骨ともわからんやつに、オンラインで面談しましょうと連絡が来る。え、マジでいいんですかという気持ちでいっぱいだった。とても失礼な話だが、あの情報でまさか反応がいただけるとは思っていなかったので。
もちろんふざけて応募したわけではないのだけど、細かくはWantedly見てみたいな書き方してもちゃんと対応してくれるんだという、Misocaさんの懐の深さを垣間見た。ちなみに、当たり前だがこんなこと真似しないように。ちゃんと経歴描いて送れよ、私が言ってもまるで意味がないが。
私自身は、これまでずっと個人でアプリを開発してきていた。といっているが、正直なところをいうと、趣味で作ってきた程度に過ぎない。
CrowdWorksなんかを使って業務委託という形で仕事を受注して、ちゃんと納品した経験はある。経験はあるが、そんなの片手の指で数えるまでもない回数である1。
よって職務経験はゼロといって差し支えない。
私は前職をやめて、ちなみに前職はプログラミングとはまったく関係ない仕事なんだが、その後Androidアプリを作り始めた。当時はEclipseとAndroid Studioの過渡期で、世に出ている本は大体Eclipseで作りましょう系の本ばかりだった。
そういう中でどうやって勉強をしていくかはまあ人によるのだろうけれど、私は今後メインストリームとなるAndroid Studioで学習しようと心に決めて学習を始めた2。ネットの情報とEclipse向けに書かれている本を、自分なりに調べてAndroid Studioで動くよう書き換えながらなんとかアプリを作ったりしていた。
ちなみに一番最初に作ったアプリが一分間タイマーというやつである。1分だけ計測できるだけのタイマーなんだが、音声にゆっくりボイスを使ってるせいで、レビューで「きもい」とか言われる。
その後Android Wearが出はじめたときに、早速購入してAndroid Wear用アプリを作成する。それがCustomPhotoWatchというアプリである3。これはなんかいろいろがんばった記憶がある。そしてカオスな手を付けづらいプロジェクトにはなっている。
ただこのアプリ、最近はまったくメンテをしていない。作った本人にもう修正するだけの気力がないのである。最高だぜというレビューと、クソアプリだというレビューというのが入り混じったカオスなレビュー欄で、クソレビューがつくたびに気持ちがマイナスになっていく。4
というのはまあどうでもよくて、私はそんな感じで名ばかりフリーランスAndroidエンジニアをやっている。最近もうAndroidエンジニアを名乗るのはおこがましいのではないかという気にななりもするけれど5。私は私で元気にやっている。たぶん。
私の学習を助けてくれたおおきな存在がDroidkaigiである。
私は一番最初のDroidkaigiに岡山から飛行機で向かい参加した。ちなみに当時の私は劣等感の塊だったので、見たいセッションを見るだけ見て、そそくさと帰った。今の私なら誰かしらに話しかけていただろうなぁ6、もったいないことをした。だが、当時の私にそんな精神的な余裕はなかったし、そもそも帰りの飛行機の時間のせいで時間もなかった。
それ以降のDroidkaigiには参加はしていない。参加費+飛行機代を負担するのはさすがに無理なので。ただ、参加しないとせっかくセションの動画が公開されていても、「見る時間がない」と先延ばしにして結局見ずに終わってしまう。動画が公開されるから行かなくてもいいや、なんて思っている人は、実際に現地でセッション見たほうがいいと思う。絶対に公開された動画のセッションを後から見ようと思ってもできないだろうとここで宣言しておく7。
以降の私は、Droidkaigiのアプリにコントリビューションすることだけを行っていた。正直ぼっち生活なので、GitHubでのプルリクの送り方すらよくわからない状態だった。そんな中で、この機会を有効に利用させてもらい、おかげでGitHubやGitに対する恐怖心がずいぶん小さくなった。他のプロジェクトに対してもプルリクを気楽に遅れるようになったのはありがたい。
回を重ねるごとに、コントリビューションするにしても少しずつ難しい部分に挑戦しようとしているが、これもまたなんちゃってエンジニアなのでなかなか難しい。最初は単なるタイポ、次は機能の追加、とステップアップしていければいいのだけど・・・。
ともかく、コントリビュータに自分の名前とアイコンが乗っているのは気分がいい。気分がいいが、大したことしてないので申し訳無さが勝るとまではいかないが、自慢にはならないなと思っている。
という自分語りが大半になったが、そんな身の上の私をMisocaさんではわざわざコストをかけてまで、私にチャンスを下さった。「本当にいいんですか?」という気持ちでいっぱいだった。そこまでしていただくからには自分の持てる力を全て発揮しよう。そう思ったが、それは叶わなかった8。
結果はダメだった。完全に私の能力不足である。これまでなんちゃってエンジニアレベルでAndroidできますとかほざいていたボロが出たのである。
やはり個人でやる作業と、仕事としてやる作業は異なる。たしかにコードと戦う部分は一緒かもしれない。ハマった部分を調べていって対策とったりする部分は一緒だろう。ただ、圧倒的に時間の使い方に関する意識が異なる。
私には時間に対する意識が一切なかった。個人で・フリーでやってるから時間はどうとでもなるのである。しかし仕事となればそうはいかないのだ。ただそれが全てだ。時間に対するコスト意識が私にはまったくなかった。
後は何をやればいいのかわからないという、受け身姿勢もよくなかったかもしれない。とはいえ、あんまり「俺が仕切るぜ!」みたいな勢いでもできず、なんとも中途半端な取り組みとなってしまった。
まあついでにいうと、ユーザに対する姿勢の問題もあるかもしれない。私はクソレビューで魂を削られすぎたんだ・・・。
実際のところは、どういう理由でダメだったのかまでは聞いていない。コストをここまでかけていただいた上でせっかくチャンスを下さったのに、その上「何がダメだったんですか」なんて聞けるわけがない。そこまでの手間をかけさせる訳にはいかない。
採用していただけたらそれは最高だったろう。しかしそれ以前に、何の実績もないような私にわざわざコストを割いてまでチャンスを下さったこと。これが本当にうれしくて、私にはその感謝を言葉で表現することができない。ただただ、ありがとうといいたい。
お断りの連絡も気が重かったろうに。本当に申し訳ない。ありがとう。
でもそんなことは気にしないでいただきたい。というより私こそが謝らなければならないのである。多大なコストをかけて頂いてまで、大した実力をお見せすることができなかった私が悪いのである。全ては私に実力があれば済んでいた話なのだ。
いや本当に、金銭的にも時間的にもコストをかけてまで私に貴重な経験をくださったことを、Misocaさんには深く深く感謝したい。どうも本当にありがとう。ご期待に添えず申し訳ない。
フリーランスの方であれば、Misocaさんを使わないことはないだろう。残念ながら名ばかりフリーランスの私は、Misocaさんを使うほど取引相手がいないから使っていないのだけれど。
私から見て、Misocaさんの働く環境はとてもよいと感じた。といっても、他の会社を知らないので、この比較に意味はないけれど。過去に働いていた別業種の会社と比較するしかできないけれど、なぜ自分はあんな会社で働いていられたのだろうと不思議に思うくらいにはMisocaさんは快適な環境だったと思う。
興味がある人がいれば、とりあえずお話をしてみたらとおすすめしたい。私には縁がなかったけれど、とても気持ちのいいところだった。
本当に重ね重ね、Misocaさんには多大なコストを割いていただきながら、やっぱり単なる馬の骨でしたという結果となってしまって本当に申し訳ない。私だけ貴重な機会を頂いてしまい、一方的に私に有利なことになってしまっている気がしてならない。
最後に、本来ですます調で書いて丁寧にお礼をするべきなのだが、私のブログのスタンスとしてである調で統一しているのでそのあたりはご容赦願いたい。
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ちなみにその会社さんとはCrowdWorksの時給システムでの契約をしたのだが、これが毎週仮払いを行わないと業務ができないという、CrowdWorksは一般企業を知らんのかという仕様であって、大変苦労をした覚えがある。普通月払いでしょ・・・。そのせいで作業したくとも仮払いがされず、仮払いができないけど仕事してと言われてこちらも対応せざるを得ず、結局CrowdWorksを使うことによるトラブルでめちゃくちゃ振り回された。これを機にCrowdWorksを使うことはやめたが、それは今回Misocaさんの話とは一切関係ない。単に私が愚痴りたかっただけである。あ、こう書くとあれだが、受注した仕事はちゃんと完遂している。クライアントにはまたぜひお仕事をとは言われた。まあそんな機会は今の所訪れていないので単なる社交辞令だったのだろうけれど。 ↩︎
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当初このandroid.gcreate.jpは「Android Studioで行こう」というタイトルだった。今だと何いってんだ当たり前じゃんという話なんだが、当時はAndroid Studioでアプリを作るのは少数派だった。ちなみにこのブログの古い記事を漁れば、そのあたりのことが見つかると思うが、単にAndroid Studioのバージョン上がったよってだけの記事もあったりする。ただ、自分を鼓舞する意味でもつけた、よいタイトルだと思う。勝手にAndroid Studioつけて検索汚染を起こしてしまっているけれど。だから、いい加減名前変えたくて今のタイトルに落ち着いたのだけれどね。 ↩︎
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ちなみにスマホで設定した画面と描画ずれるというレビューがあるが、原因はウォッチ側の画面解像度の問題である。対処しようかなという気持ちがあるのだけど、クソレビューが来るたびにやる気がゼロになるし、自分ではAndroid Wearなんてもう使わなくなってしまって久しい。さらにGoogleのWear周りの仕様変更に振り回されまくってるのでもうメンテすらせずにクローズしちゃおうかなとかさえ思っている。というかGoogleが自分の好きな画像をウォッチフェイスに設定できるアプリを出せばいいのである。 ↩︎
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まあユーザさんには関係のない話かもしれないが、アプリ作っている人も人間だということを考えてレビューは書いて欲しい。正直レビューを単なる不満のはけ口にしている人がいて、そういう人に魂を削られながら修正しても当の本人はレビューの更新なんてケロッと忘れているか使ってないかのどちらかである。非常にありがたいレビューで勇気をいただく原動力にもなっているが、一方であれ本当にこのレビューシステムに存在価値あるかとも思っている。ちなみにクソレビューには最近「Thank you :)」と返すようにした。皮肉は伝わるだろうか。 まあ本当に私のアプリがクソの場合もあるので一概には言えないけれどね。 ↩︎
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プログラムよりほかのことをやってる時間のほうが長い。もしかしたら俺は大工になるかもしれない。 ↩︎
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mhidakaさんは別の動画で拝見したことがあったので、ご本人を前に「わあ本物だあ」と遠目から見てただけである。まこともったいないことをした。今の私なら間違いなく声をかけてお話させていただくのになぁ。ちなみに、別の機会にもmhidakaさんのいらっしゃるイベントに参加したことがあるが、やっぱりその時も声を掛ける勇気はなかった。繰り返すが今なら(ry ↩︎
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積読をしないという霊験あらたかな方ならば大丈夫かもしれない。僕には無理だった。今も動画ページだけChromeのタブで開いてるが、結局見れていない。 ↩︎
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まったく個人的な理由である。家庭の事情である。まあこれがなくても、多分あれが私の実力であったことに変わりはないので、結果的には大差はない。 ↩︎