暗号化について勉強中

Androidでユーザデータを暗号化して保護するにはどうしたらいいのでしょうか。

これまで「暗号化のやり方がよくわからないから、機密情報を保存しないようにしよう」と避けてきたのですが、それにも限界があるのかなぁと思って、手を広げてみる気になったのです。

まあ本当の出発点は、ユーザデータの保護ではなく、アプリで扱うデータを秘匿するにはどうしたらいいのだろうだったんですけれど・・・。

例えば、Twitterクライアントを作るとして、そのAPIキーをどうやって秘匿するのかということです。

Androidでこの手のAPIキーを扱う場合、サンプルではJavaのコードに直接書いてありますが、実際に自分でリリースするアプリでもそのままでいいのかという話です。

AndroidではAPKを簡単に抜き出して、しかも簡単にソースコードを確認することもできます。ProGuardで難読化をしても、Javaのコードに埋め込んだ文字列はそのままです。

String api_key = "hogehoge";のapi_keyの部分はProGuardによってaとか意味のない文字に書き換わりますが、”hogehoge”の部分は書き換わりません。(書き換わったらプログラムの動作が変わってしまうので当たり前です)

つまり、やろうと思えばAPIキーは見放題ということになります。

だからここの部分、どうするのがセオリーなんだろうってのから始まって、暗号化すれば秘匿できるのかなと思ってみたのです。

多分、ユーザに見せたくないデータはアプリで保持しないのが正解であって、暗号化は関係ないと思いますが、それでも今まで放置していた暗号化に関して勉強するいい機会ではあるのでそのまま続けております。

どう勉強してるのかって話ですが、https://developer.android.com/training/articles/keystore.htmlを見たり、Android Studioのimport Sampleで取り込めるGoogleのサンプルコードを使ったりしてます。

実際に手を動かしてみて初めて知ったのですが、同じ文字列を同じ暗号化鍵で暗号化しても、得られるバイト列が毎回異なることに驚きました。”abc”を同じ暗号化鍵を使って暗号化したら、毎回123になるというイメージを持っていたものですから、なんで毎回異なるバイト配列になるのか不思議です。しかも異なるバイト配列になるのに、復号化したらちゃんと”abc”に戻るのですからなお不思議です。

これは一体どういう仕組なのか。そもそも暗号化の仕組みを理解せずに使うのは逆に危険なんじゃないのかと思い始め、今度はこんな本を読み始めました。

まあまだ読んでいる最中なんですけど面白いです。

本書には

弱い暗号は暗号化しないより危険である
という考え方が序盤で紹介されています。仕組みを理解せずに暗号化するのもまた良くないと言えるのではないでしょうか。

安定の結城先生なので非常に分かりやすく、楽しく読めそうです。

それにしても、初めはAPIキーを秘匿することがきっかけだったのに、我ながらよく脱線してきたものだなぁと思います。

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